ワイシャツの正しい洗い方

ワイシャツの正しい洗い方|シワを防ぎ黄ばみを落とす洗濯術
「自宅でワイシャツを洗ったら、襟の黄ばみが落ちない…」
「洗濯機から出したらシワだらけで、アイロンがけが大変…」
新社会人の方や、一人暮らしを始めたばかりの方にとって、ワイシャツの洗濯は意外と悩ましいものですよね。クリーニングに出すのはお金がかかるし、かといって自己流で洗うと、大切なワイシャツを傷めてしまうかもしれません。
YOSHIDA SHIRTSでは、創業100年以上の歴史を持つシャツメーカーとして、高品質な日本製ワイシャツを提供しています。例えば、形態安定 オックスフォードシャツ(ボタンダウン)は、ポリエステル55%と綿45%の混紡素材で、シワになりにくく、お手入れしやすいのが特徴です。
この記事では、そんなお悩みを解決するために、ワイシャツを傷めず、汚れをしっかり落とし、アイロンがけが楽になる「正しい洗い方」を、準備から干し方まで一連の流れで徹底解説します。
この一手間を加えるだけで、あなたのワイシャツは見違えるほどきれいに、そして長持ちするようになります。ぜひ、今日から実践してみてください。
洗濯前の準備とチェックポイント
ワイシャツを洗濯機に入れる前に、少しだけ準備をするのがキレイに仕上げるための最初のステップです。このひと手間で、汚れ落ちや仕上がりが大きく変わります。
洗濯表示(絵表示)の確認方法
まず、ワイシャツの内側についているタグの洗濯表示(絵表示)を必ず確認しましょう。これは、その服が家庭で洗えるか、どんな洗い方が適しているかを示す「取扱説明書」のようなものです。
特に重要なのが「家庭洗濯」のマークです。
出典:オカベマーキングシステム
-
桶のマーク
桶の中に数字が書いてあれば、洗濯機で洗えます。数字は水の温度の上限を示します。 -
桶の下の線
線が1本なら「弱い洗濯」、2本なら「非常に弱い洗濯」が必要です。手洗いコースなどを選びましょう。 -
桶に手のマーク
手洗いが推奨されます。洗濯機は使わず、やさしく洗いましょう。 -
桶に×印
家庭での洗濯はできません。クリーニング店に相談してください。
この他にも、漂白剤の使用可否(△マーク)、乾燥機の使用可否(□マーク)、アイロンのかけ方(アイロンマーク)などが記載されています。大切なワイシャツを傷めないためにも、洗濯前に必ず確認する習慣をつけましょう。
(参考:消費者庁「新しい洗濯表示」)
襟・袖の皮脂汚れ・黄ばみの部分洗い
ワイシャツの汚れで最も気になるのが、襟や袖口の皮脂汚れや黄ばみです。この頑固な汚れは、普通に洗濯機で洗うだけではなかなか落ちません。
洗濯機に入れる前に、「部分洗い」で汚れを落としやすくしておくのがポイントです。
-
固形石鹸を使う
汚れた部分をぬるま湯で濡らし、洗濯用の固形石鹸を直接こすりつけます。その後、軽くもみ洗いするか、歯ブラシなどで優しくこすると効果的です。 -
液体洗剤の原液を塗る
皮脂汚れに強い液体洗剤の原液を、襟や袖口の汚れた部分に直接塗布し、キャップの底などで軽くなじませます。5分ほど置いてから、他の衣類と一緒に洗濯機で洗いましょう。 -
部分洗い専用の洗剤を使う
スプレータイプやスティックタイプなど、襟・袖汚れ専用の洗剤も市販されています。手を汚さず手軽に使えるので、一枚持っておくと非常に便利です。
ワイシャツ洗濯に必要な道具
自宅でワイシャツを完璧に洗濯するために、以下の道具を揃えておくと安心です。
-
洗濯ネット
ワイシャツを1枚ずつ入れるのに適したサイズのものがおすすめです。生地の傷みや絡まりを防ぐ必須アイテムです。 -
弱アルカリ性洗剤
皮脂や汗などの酸性の汚れに強く、ワイシャツの普段の洗濯に適しています。粉末・液体どちらでも構いません。 -
部分洗い用洗剤(または固形石鹸)
襟や袖の頑固な汚れを落とすために使用します。 -
酸素系漂白剤
全体の黄ばみや黒ずみが気になるときに使います。色柄物にも使える粉末タイプが便利です。 -
厚みのあるハンガー
型崩れを防ぎ、風通しを良くして乾きを早める効果があります。
洗濯機を使ったワイシャツの洗い方
準備が整ったら、いよいよ洗濯機で洗っていきます。ここでもいくつかのコツを押さえることで、仕上がりに差がつきます。
型崩れを防ぐたたみ方とネットへの入れ方
ワイシャツを洗濯機で洗う際は、必ず洗濯ネットに入れましょう。 そのまま入れると、他の衣類と絡まって生地が傷んだり、袖が伸びたり、シワがひどくなる原因になります。
-
ボタンを留める
型崩れを防ぐため、第一ボタンと、真ん中あたりのボタンを1〜2箇所留めます。 -
たたむ
汚れが気になる襟や袖口が表に出るように、軽くたたみます。袖は身頃の上に重ねるようにしましょう。 -
ネットに入れる
たたんだワイシャツを洗濯ネットに入れます。ネット1枚につき、ワイシャツは1枚が原則です。詰め込みすぎは汚れ落ちが悪くなる原因になります。
YOSHIDA SHIRTSの綿100%オックスフォードシャツ(ボタンダウン)は、丈夫でへたりにくい素材なので、洗濯機での洗濯にも適しています。通気性も良く、シワになりにくいのが特徴です。
最適な洗濯コースの選び方
洗濯機のコース選びは、ワイシャツの寿命を左右する重要なポイントです。
普段着と同じ「標準コース」は、洗浄力が強い反面、生地への負担が大きくなります。ワイシャツを洗う際は、「手洗いコース」「ドライコース」「おしゃれ着コース」など、水流の弱いコースを選んでください。
これらのコースは、衣類を優しく揺するように洗うため、生地の傷みや縮み、シワを最小限に抑えることができます。
汚れを落とす洗剤の選び方
ワイシャツの主な汚れである皮脂や汗は「酸性」の汚れです。そのため、洗剤は洗浄力が高い「弱アルカリ性」のものが最も適しています。
出典:リネット
ただし、麻やシルクといったデリケートな素材や、濃い色のワイシャツの場合は、色落ちや生地へのダメージを防ぐために「中性洗剤(おしゃれ着洗い用洗剤)」を使いましょう。素材や汚れの度合いに応じて使い分けるのが理想です。
YOSHIDA SHIRTSのジャガードイージーフォーマルニットシャツは、綿54%とポリエステル46%の混紡素材で、イージーケア性に優れています。中性洗剤でも十分に汚れが落ち、形態安定性も高いのでお手入れが簡単です。
他の洗濯物と洗う際の注意点
ワイシャツだけで洗うのが理想ですが、他の衣類と一緒に洗う場合は以下の点に注意してください。
-
色移りを防ぐ
ジーンズや色の濃い衣類とは一緒に洗わないようにしましょう。白いワイシャツに色が移ってしまう可能性があります。 -
繊維の付着を防ぐ
タオルやニットなど、繊維(糸くず)が出やすいものと一緒に洗うと、ワイシャツに繊維が付着して取れにくくなることがあります。できるだけ避けるのが無難です。
シワを防ぐアイロンが楽になる干し方
洗濯後の「干し方」は、シワを防ぎ、アイロンがけを楽にするための最後の関門です。ほんの少しの工夫で、仕上がりが劇的に変わります。
脱水時間の目安は1分以内
シワの最大の原因は、洗濯機での長時間の脱水です。生地に含まれた水分が遠心力で絞り出される際に、強いシワが刻まれてしまいます。
ワイシャツの脱水時間は、長くても1分以内に設定しましょう。可能であれば30秒程度で止めるのがベストです。少し水分が残っているくらいが、干す際にシワを伸ばしやすくなります。
干す前のひと手間としわの伸ばし方
脱水が終わったら、すぐに洗濯機から取り出すことが鉄則です。濡れたまま放置すると、シワが定着し、雑菌が繁殖して臭いの原因にもなります。
取り出したら、以下のひと手間を加えましょう。
- ワイシャツの肩の部分を持って、上下に大きく2〜3回振りさばき、全体の大きなシワを飛ばします。
- 襟、前立て、袖、脇の縫い目などを、両手で軽く引っ張って伸ばします。
- パンパンと軽く叩いて、細かいシワを伸ばします。
このひと手間が、アイロンがけの時間を大幅に短縮してくれます。
厚みのあるハンガーで形を整える
ワイシャツを干す際は、針金ハンガーではなく、肩の部分に厚みのあるハンガーを使いましょう。
厚みのあるハンガーを使うことで、肩のラインが崩れず、立体的に干せるため型崩れを防ぎます。また、生地の間に空間ができて風通しが良くなり、乾きが早くなるというメリットもあります。
ハンガーにかけたら、一番上のボタンを留めて襟の形を整えましょう。 これで、乾いた後のシルエットが美しくなります。直射日光は生地を傷めたり黄ばみの原因になったりするため、風通しの良い日陰で干すのが理想です。
大切な一枚に。ワイシャツの手洗い方法
高価なワイシャツやデリケートな素材のものは、洗濯機よりも手洗いが安心です。少し手間はかかりますが、生地への負担を最小限に抑えることができます。
手洗いが推奨されるケース
以下のようなワイシャツは、手洗いを検討しましょう。
- 麻(リネン)、シルク、レーヨンなどのデリケートな素材
- 洗濯表示が「手洗い」マークになっているもの
- レースや刺繍などの装飾がついているもの
- 特に大切にしたい高級なワイシャツ
YOSHIDA SHIRTSのスーピマコットンシャツは、最高級のスーピマコットンを使用した上質なワイシャツです。このような高級素材のシャツは、手洗いでより長く美しい状態を保つことができます。
手洗いの手順とやさしい脱水方法
-
洗い桶に洗浄液を作る
洗い桶や洗面台に30℃以下のぬるま湯を張り、おしゃれ着洗い用の中性洗剤を溶かします。 -
やさしく押し洗いする
たたんだワイシャツを洗浄液に浸し、手のひらで優しく押したり持ち上げたりを繰り返す「押し洗い」をします。時間は2〜3分程度で十分です。ゴシゴシこするのは生地を傷めるので避けましょう。 -
すすぐ
きれいな水に入れ替え、同じように押し洗いをして洗剤をすすぎます。泡が出なくなるまで2〜3回繰り返します。 -
やさしく脱水する
手で強く絞るとシワの原因になります。洗濯機で30秒ほどごく短時間だけ脱水するか、乾いた大きなバスタオルで挟んで、上から押して水分を吸い取る「タオルドライ」がおすすめです。
脱水後は、洗濯機で洗った場合と同様に、シワを伸ばしてハンガーに干しましょう。
ワイシャツ洗濯のよくある質問
最後に、ワイシャツの洗濯に関するよくある疑問にお答えします。
洗濯の頻度。毎日洗うべきか?
A. 理想は「一度着たらその日のうちに洗う」です。
目に見える汚れがなくても、一度着用したワイシャツには汗や皮脂がたくさん付着しています。これらを放置すると、時間とともに酸化して黄ばみや黒ずみ、臭いの原因になります。汚れが定着する前に洗い落とすことが、ワイシャツを白く長く着るための秘訣です。
YOSHIDA SHIRTSでは、毎日の洗濯に耐える丈夫な形態安定ブロードコットンシャツもご用意しています。綿100%ながら形態安定加工を施しているので、洗濯後のアイロンがけも楽になります。
洗濯ネットは使わないとどうなるか?
A. 生地が傷み、シワや型崩れの原因になります。
洗濯ネットを使わないと、洗濯槽の中で他の衣類と絡まり、生地が擦れて傷んだり、ボタンが取れたりするリスクが高まります。また、袖がねじれて伸びてしまったり、強いシワがついたりすることも。ワイシャツを守るためにも、洗濯ネットの使用は必須と考えましょう。
おしゃれ着用と通常用洗剤の使い分けは?
A. 汚れ落ち重視なら「弱アルカリ性」、ダメージ軽減なら「中性(おしゃれ着)」です。
-
弱アルカリ性洗剤(通常用)
洗浄力が高く、皮脂汚れに強いのが特徴。綿やポリエステル素材の一般的なワイシャツの普段洗いに最適です。 -
中性洗剤(おしゃれ着用)
洗浄力は穏やかですが、生地への負担が少なく、色落ちや縮みを防ぎます。デリケートな素材や、風合いを保ちたい大切なワイシャツにおすすめです。
黄ばみや黒ずみの予防方法は?
A. 日々のこまめなケアが最も効果的です。
黄ばみや黒ずみは、一度ついてしまうと落とすのが大変です。以下の点を心がけて、発生を予防しましょう。
-
着用したらすぐに洗う
皮脂汚れを長時間放置しないことが一番の予防策です。 -
襟・袖の部分洗いを徹底する
汚れが蓄積しやすい場所は、洗濯機に入れる前に必ずケアしましょう。 -
定期的に酸素系漂白剤を使う
月に1〜2回、洗濯の際に酸素系漂白剤を加えることで、全体のくすみを防ぎ、白さをキープできます。
YOSHIDA SHIRTSの接触冷感アイスコットン ストライプシャツは、特殊な綿素材を使用しており、汗をかいても肌離れが良く、黄ばみにくいのが特徴です。暑い季節のビジネスシーンに最適な一枚です。
まとめ
今回は、ワイシャツを自宅でキレイに洗うための方法を、準備から干し方まで詳しく解説しました。最後に、大切なポイントを振り返りましょう。
-
洗濯前
必ず洗濯表示を確認し、襟や袖の汚れは「部分洗い」で先に落とす。 -
洗濯機
「洗濯ネット」に1枚ずつ入れ、「手洗いコース」などの弱い水流で洗う。 -
干し方
脱水は1分以内に設定し、すぐに取り出してシワを伸ばし、「厚みのあるハンガー」で干す。 -
洗剤
普段は「弱アルカリ性」、デリケートな素材には「中性洗剤」と使い分ける。
最初は少し手間に感じるかもしれませんが、慣れてしまえば簡単です。この一手間を習慣にすることで、クリーニングに出さなくても、いつでも清潔でパリッとしたワイシャツを着ることができます。
YOSHIDA SHIRTSでは、お手入れしやすく、長く愛用できる高品質な日本製ワイシャツを多数取り揃えています。ぜひ、YOSHIDA SHIRTS公式通販サイトでお気に入りの一枚を見つけてください。創業100年以上の技術と経験が詰まった、本物のワイシャツをお届けします。
ぜひ、今日からの洗濯に取り入れてみてください。